なちゅらるはい

映画の感想とか独り言とか

おはようございます。今週は映画を3本見て、あとついでにとらドラも見てます。とらドラ恥ずかしすぎて死にそうになるのはきっと私だけじゃないはず。

昨日は「少年は残酷な弓を射る」を見たのではやく感想とか書きたいなあとは思うんですけど、先に「肉」を書いとこうかなって。じゃないと備忘録の意味がない!

てなわけで「肉」原題 はWE ARE WHAT WE ARE

肉 [DVD]

アメリカの田舎町で慎ましく暮らす一家には秘密の習慣があった。秘密を取り仕切る母親が亡くなり、その義務は長女のアイリスへと受け継がれるところから始まる。

タイトルで若干ので落ち感はあるかもしれないこの作品。先祖が人肉を食べることで生き永らえたために今でも人肉を食べる習慣があるカニバル一家パーカー家のお話。個人的には好きな方でした。暗く静かな場面と音楽、終始諦めと苦悩が満ち満ちていて、単純なグロは一切ない。一家の秘密を小出しにしつつドクターが暴いていくところはサスペンスの要素もあるし、優秀な映画だと思う。

劇中で終始描かれているのはアイリスとローズの習慣をへの苦悩なんだけど、これが結構大事なところで。「人を殺すこと」「人を食べること」に対する嫌悪感や罪悪感で苦悩してると最初は思ってたんだけど、ラストシーンで人肉食がバレて一家心中しようとするパパを噛み殺すというかばりばりむしゃりするシーンでハッとしたのですよ。「ああこの子たちは根っからのカニバルなんだ」と。

そもそもそういう節はあったよね。子どもの力じゃ現状打破は難しいといえど、そもそもそんなに裕福じゃないんだから同じような生活環境でよければ出ていけるだろうし、なにより子供に人肉食わせたり、人間を捌かせるような親元なら全力で逃げるだろうし、習慣のための断食中、空腹のあまり弟は隣人の指を食べようとするし、映画で終始描かれてた苦悩は「人肉食なんていけないことなのにやっぱり人肉を求めてしまう」ことに対する苦悩だったんじゃないかなあ。

なんとなくだけどイノセントガーデンを思い出したよね。イノセントガーデンも個人的にすごく好きだったしそのうち感想まとめられたらいいな。

イノセント・ガーデン [Blu-ray]

キリングミーソフトリー

優しく殺してなんてタイトルと首絞め行為中の画像が印象的な映画、キリングミーソフトリーを昨日見ました。今晩は肉(We Are What We Are)を見たのでそれも書けたらいいなと思います。

キリング・ミー・ソフトリー (字幕版)

主演はヘザー・グラハム、監督はチェン・カイコー、原作はニッキ・フレンチの「優しく殺して」

あらすじは以下の通り

ロンドンに住むキャリアウーマンのアリスは恋人であるジェイクと同棲しながら、穏やかな毎日を過ごしていた。しかし見知らぬ男(アダム)と運命的に惹かれあい、出会ったその日に誘われるがままセックスをし、彼の情熱的な愛と暴力的なまでの行為に溺れていく。ジェイクと別れアダムと結婚したアリスだったが彼には不穏な影があり…

エロティックサスペンスとして名高い?本作。確かにやらしい。しょっぱなから激しいセックスシーン満載。私、洋物っていうか外国の方の行為って激しすぎて引いちゃうんですけど、ヘザー・グラハムが綺麗で釘付けになっていました。ってそんなことはどうでもよくてね。

それなりにサスペンスの要素もあって映画としてはいいと思うんだ。でも、いうほどの感想がないんだよなあ。最初からお姉ちゃん怪しくない??って疑ってかかってたからオチにびっくりすることもできないし、ヒロインにそこまで共感ができないから「切ないラスト」なんて思えないしアダムってどう考えてもヤリチンクズじゃんって思っちゃうしさ。

強いて言うならアリスの世界が薔薇色!って表情がキラキラしてて素敵でおしゃれだなあと思ったのと、最後ボロ雑巾みたいになるのがよかったかな。うん。

パーフェクトブルー

こんにちは、おはやうございます。世間様はバレンタインムード一色でしたね。バレンタインモルツとかバレンタインレッドブルなんかも売ってて、これが資本主義ってやつなのだろうなあなんてちらっと思ったりしてました。
そんな一昨日はパーフェクトブルーを見ました。

宮部みゆき原作のドラマではなく今敏監督のアニメ映画。原作は竹内義和の「パーフェクト・ブルー完全変態」企画に大友克洋、キャラクターデザインは江口寿史と豪華スタッフ揃い踏みってやつですね。

パーフェクトブルー 【通常版】 [DVD]

アイドルグループ「チャム」の人気メンバーだった主人公の霧越未麻は、事務所の意向により夢だったアイドルを辞め新人女優の道を歩む。レイプシーンやヘアヌード写真集などアイドル時代とはかけ離れた汚れ役をこなしていく未麻。そんな彼女に熱狂的ファンからの脅迫文が届き、やがてその行為はエスカレートしていく。

この映画が公開されたのが1998年で、私はまだ4歳だったんですけど。この頃にこういう「ストーカー」「アイドルの闇」「ネット社会」みたいなものを取り扱う作品って少なかったんじゃないかなあ。や、アイドルの自殺とかが芸能界を賑わすことはあったんだろうけど。なんだか世紀末感あるよね。

なんていうか自分の夢がいつのまにか一人歩きして他人のものになって、自分が望んでいる姿なのか偶像なのかとかもよくわからなくなってしまうものなのかなあと。周りに認められる求められる自分を作ってると、それを脱してパフォーマンスをしようとする時に必ず「貴方はそんなのじゃない」って否定を受けると思うし。

そいえばこの映画はルミちゃんが犯人というか黒幕なんだけど、未麻ちゃんは本当に一人も殺してないのかな??なんて思っちゃう。脚本家と田所さんストーカーが殺して、カメラマンは未麻ちゃんが殺したんじゃないのかなって私は思ってるんだよなあ。(ストーカーは未麻をレイプしようとしたからルミちゃんに殺されたと思う)未麻ちゃんが殺してたとしたなら、ルミちゃんが車に轢かれそうになったとき必死で助けたのも「私が本物だよ」って最後の台詞もなんとなく理解ができるんだ。

ルミちゃんが死んだら自分にまで容疑がかかるかもしれないけど、生きてるなら「サイコなマネージャーに狙われた悲劇の女優」になるし、心神喪失のルミちゃんに全ての犯行押し付けれるし。まあ、ほんとのとこはわかんないけどさ。

それにしてもあのストーカー「お前は偽物だ!未麻りんのために殺す!」とか言いながらその偽物でヤることヤろうとするのよな。汚くて突っ込みたくねえよくらいの気概を見せて欲しい。

(実写版が2002年に公開されてるらしいのでこちらもどうぞ)
Perfect Blue 夢なら醒めて [DVD]

小さな悪の華

やるなと言われるとやりたくなるそんなことが多いこの頃ですね
どうもこんばんはうしおです

そんな今夜は小さな悪の華を見ました
見たい見たいといいつつ見れなかった映画だったんですが
前評判以上にいい映画でした

女二人、もしくは自己実現の途中のような少女が主人公の映画は当たり外れというか、自分の中の触れちゃいけないラインに踏み込まれたりするのでちょっと斜に構えてみるようにしてるんですけど、小さな悪の華は好きな映画ですです

小さな悪の華 [DVD]


本作は1971年公開のフランス映画
公開時のキャッチコピーは「天国でも地獄でもいい、未知のものがみたいの!」

ボードレールに魅せられ悪魔信仰する美少女アンヌとロールのお話

この映画を見てレズだとかエロだとかしか感じれない人もいるとは思うんだけど
聖書で悪魔がキリストを3度誘惑する話があるじゃないですか
関係あるかどうかはしらないけど、なんとなく重なるところあるとおもうの
牛飼いも庭師も殺される男も二人の誘惑に負けて堕落するわけで
なんだろう私の頭がそこまで出来が良くないから、映画の良さを言い切れないんだけど

やっぱりね、女の子が自分の意思で生き死にを決めるのが私は好きなんだなと
流されたり消費されたりするんじゃなくて、自分で全部決めるの
私も多分そうなりたかったからだと思うんだけど
17歳のカルテとかバージンスーサイズが好きなのもそういう理由で
エコールとかBoが苦手(なだけで嫌いじゃない)なのはそういう理由なのかなって
ヴィオレッタはトラウマ映画だけど、嫌いにはなれないのよね
学生時代、私もボードレール読んでたし、悪い事したくなる気持ちもわかるから
いろいろ懐かしい気持ちになりました
そろそろいい感じに酔ってきたのでここまでで
映画のお話、むずかしいね

脱衣麻雀と武器人間豪華二本立て

近況報告をするほどのこともないうしおです。
脱衣麻雀とかキャットファイトがすきで調べてくついでにゲオで借りました。
ネイキッドバトルロワイヤル
脱衣麻雀アイドル戦国時代 ネイキッド・バトルロワイアル [DVD]

ついでのついでに武器人間も!
武器人間 [Blu-ray]


時はアイドル戦国時代。本物のアイドル、二代目百合子の名を賭けて過酷で恥辱的な脱衣麻雀ザ・アイドルマスターに参加する四人。変態Pに口で脱がされたり、マッサージ機でブラとったり、特急けいこ号でパンツ破られてハコって爆発したりなんやかんやあって、盲牌のしすぎで指紋が削れて乳首で盲牌するとかうんたら、あ、親子の絆でしたはいはい。ごめん僕もなに言ってるかわかんないけどこんな感じだったよ!あとトップレスミュージカル!!!

武器人間はね、モスキートが格好良くってね、ハカセがいいキャラでね、サシャがドヤ顔だった!

映画としては武器人間のほうがいい筈なのに脱衣麻雀が面白すぎていいところをうまくまとめられないけど、ほんとにクリーチャーの造形とか細かい演出とかに監督のこだわりを感じられてよかったです。おわり。かしこ。

闇のバイブル 聖少女の詩

こんばんは、おはようございます。
最近ゲオの品揃えがよくなったのか、ホラーコーナーに女性鬼 [DVD]が置かれててきゅんてしたうしおです。

そう、そのホラーコーナーにカルトガーリー映画の聖地チェコスロバキアの秀作「闇のバイブル 聖少女の詩」が置いてあったのですよ。秀作って言われてることも内容も知らずにパッケージで借りたのは秘密。

闇のバイブル/聖少女の詩 <HDリマスター版> [DVD]


監督・脚本はヤロミル・イレッシュ

初潮を迎えた13歳の美少女、ヴァレリエ。真珠の耳飾りとともに不気味な吸血鬼が彼女のまわりに現れ、不思議な体験をするゴシックロリータムービー。

ごめんなさい。これに関してはあらすじを上手く書けないというか、私の矮小な頭では追いつけなかったんだよね。

冒頭から美しい画と性のオンパレード。初潮が始まり性に目覚めると、吸血鬼の幻影が彼女を取り囲む。水浴びをしながら絡む美少女たち、処女を集める吸血鬼、性愛を懇願する祖母、乱交、変態司教に襲われかけるヴァレリエ。

場面の転換が早くて、言葉というかストーリーの説明がないから、映画として見ると退屈なんだけど。一つの綺麗な写真集や、レディメイドの世界を見てる気分だった。

少女性をモチーフにした映画を見るとだいたい鬱になるけど、これに関してはまったく鬱にならなかったなあ。たぶんヴァレリエが性を受け止めてる(もう子供じゃないだとか、変態司教に襲われた際何されるのか自覚してるとことか)からだと思うんだよね。無自覚のまま消費されるための無垢を保ってるわけじゃないっていう。

最近になって(?)脚本の日本語訳が発売されたらしいので、ストーリーを追うのなら読んでみるといいのかな。でもなんとなく、追いつかない頭で画の美しさだけを見るのもいいと思うんだ。余談だけどホラー映画コーナーに置くのは得策じゃないと思いました。

少女ヴァレリエと不思議な一週間

ザ・セル

こんにちは、最近はイベント参加だったり
あれやこれやと忙しくてちょこちょことしか映画を見てないうしおです。
ロードキラー2マッドチェイスとかザ・セルとかエルム街の悪夢を見ましたよ。
ザ・セルとエルム街は若干かぶるから失敗したなあとは思ったけど。
とりあえず、ザ・セルから

ザ・セル [Blu-ray]


監督はターセム・シン
主演はジェニファー・ロペス
手の速そうな刑事役にヴィンス・ボーン
異常殺人犯にヴィンセント・ドノフリオ
2000年の映画でアカデミー賞メイクアップ賞とかMTVムービーアワードにノミネートされている作品

人間の精神世界に入り込むことができる特殊な器具を使い、昏睡状態の少年エドワードの治療にあたる優秀な小児精神科医の主人公、キャサリン。そんな彼女は凶悪な連続殺人犯の精神世界に入り込み、まだ生きているであろう被害者の居場所を聞き出して欲しいと捜査協力を依頼される。忠犬ヴァレンタインの物語(うそ)

私は結構好きな部類の映画なんだけど、ほんとに好き嫌い別れる気がする。

40時間かけて溺死させる殺人方法とか、漂白剤に漬けて綺麗になった死体とか、自分をピアスと鎖で釣り上げる変態性よりも、犯人の精神世界の異常性を視覚化して描いてるから王道サスペンスが好きな人にはウケないだろうし(設定の時点で見ないだろうけど)終盤に行けば行くほど何の映画なのか分からなくなってくるんだよね。

被害者でできた無駄にフェティッシュな見世物とか、ジェニファーロペス七変化とか、ジョジョかな??みたいなバトルシーンとかね。食傷気味になる人はきっとなるよ。私は好きだけど、見世物シーン。

ストーリーとしてはそんな言うほど荒はないと思うけど、主人公とか刑事の人間性を掘り下げてないからそこまで入り込めないんだよなあと。犯人の可哀想な過去(っていってもありきたり)のせいで犯人も可哀想なの!!!被害者なの!!!って感じが私は好きじゃないかな。屑には屑でいてほしい。でも俳優さんの演技はピカイチだったと思う。あとわんわんおが可愛かった!ヴァレンタイン!獲物を捕獲するために死んだフリするヴァレンタイン!昏睡状態の犯人のお手手をぺろぺろするヴァレンタイン!

やっぱりわんわんの心温まるストーリーだね。