なちゅらるはい

映画の感想とか独り言とか

パーフェクトブルー

こんにちは、おはやうございます。世間様はバレンタインムード一色でしたね。バレンタインモルツとかバレンタインレッドブルなんかも売ってて、これが資本主義ってやつなのだろうなあなんてちらっと思ったりしてました。
そんな一昨日はパーフェクトブルーを見ました。

宮部みゆき原作のドラマではなく今敏監督のアニメ映画。原作は竹内義和の「パーフェクト・ブルー完全変態」企画に大友克洋、キャラクターデザインは江口寿史と豪華スタッフ揃い踏みってやつですね。

パーフェクトブルー 【通常版】 [DVD]

アイドルグループ「チャム」の人気メンバーだった主人公の霧越未麻は、事務所の意向により夢だったアイドルを辞め新人女優の道を歩む。レイプシーンやヘアヌード写真集などアイドル時代とはかけ離れた汚れ役をこなしていく未麻。そんな彼女に熱狂的ファンからの脅迫文が届き、やがてその行為はエスカレートしていく。

この映画が公開されたのが1998年で、私はまだ4歳だったんですけど。この頃にこういう「ストーカー」「アイドルの闇」「ネット社会」みたいなものを取り扱う作品って少なかったんじゃないかなあ。や、アイドルの自殺とかが芸能界を賑わすことはあったんだろうけど。なんだか世紀末感あるよね。

なんていうか自分の夢がいつのまにか一人歩きして他人のものになって、自分が望んでいる姿なのか偶像なのかとかもよくわからなくなってしまうものなのかなあと。周りに認められる求められる自分を作ってると、それを脱してパフォーマンスをしようとする時に必ず「貴方はそんなのじゃない」って否定を受けると思うし。

そいえばこの映画はルミちゃんが犯人というか黒幕なんだけど、未麻ちゃんは本当に一人も殺してないのかな??なんて思っちゃう。脚本家と田所さんストーカーが殺して、カメラマンは未麻ちゃんが殺したんじゃないのかなって私は思ってるんだよなあ。(ストーカーは未麻をレイプしようとしたからルミちゃんに殺されたと思う)未麻ちゃんが殺してたとしたなら、ルミちゃんが車に轢かれそうになったとき必死で助けたのも「私が本物だよ」って最後の台詞もなんとなく理解ができるんだ。

ルミちゃんが死んだら自分にまで容疑がかかるかもしれないけど、生きてるなら「サイコなマネージャーに狙われた悲劇の女優」になるし、心神喪失のルミちゃんに全ての犯行押し付けれるし。まあ、ほんとのとこはわかんないけどさ。

それにしてもあのストーカー「お前は偽物だ!未麻りんのために殺す!」とか言いながらその偽物でヤることヤろうとするのよな。汚くて突っ込みたくねえよくらいの気概を見せて欲しい。

(実写版が2002年に公開されてるらしいのでこちらもどうぞ)
Perfect Blue 夢なら醒めて [DVD]