なちゅらるはい

映画の感想とか独り言とか

ピエロがお前を嘲笑う

こんばんは、空気は少しずつ冷えてきたのに、まだまだ日差しが強い日が続きますね。
コンビニスイーツにサツマイモや栗を使ったものが増えて
食欲の秋を感じます。

先日ピエロがお前を嘲笑うという映画を劇場で見てきました。

原題はWHO AM I2014年にドイツで制作された映画で、最近日本で公開されました。
ドイツ・アカデミー賞で6部門もノミネートされ
ハリウッドでもリメイクが決まっているとかいないとか。

ざっくりとあらすじはこんなかんじ。

世界中を騒がせたハッキング集団の一人である主人公ベンヤミンが警察に出頭し、独白を始めるがその独白には腑に落ちない点が…。彼の正体と狙いはなんなのか。って感じのマインドファックサスペンス映画。

厨二くさいタイトルと予告やらパンフレットやらで92%の観客が騙されただとか、あなたの脳を震撼させるマインドファックムービーだとか煽るから期待しそうな気持ちをどうにかこうにか「フラグだろ」と押さえ込んで鑑賞した本作。

面白いか面白くないかで言えば面白いんだけど、なんていうかね、ずるくねえ?っていう。

今回はオチとかばれっばれで書くけど、まず独白って時点で嘘っぱちだろって疑うし、こういうどんでん返し系の映画でなおかつ主人公が犯人の場合は捜査員がミスリードされて主人公が笑うって相場が決まってるんだよって思っちゃうからさ「今までの証言は嘘であなたは多重人格なのよ」からの「計算通り」なんてオチを許していいのか悩んじゃうよね。いや、面白かったけど。

あとはまあ、キーパーソンのMRXがただの子供ってとこが悲しかったなあとかヒロインの必要性が謎だったかなあとか。まあ、主人公たちの厨二っぷりが微笑ましい映画だったんだよね、きっと。あと音楽がやけに格好いい。アッパーチューンいいね!

でも本当にさ、どんでん返し系映画って作るの大変だと思うよ。人の裏の裏を書くのは難しいし、なにより穿って見る輩は大勢いるもん(私みたいな)。

マインドファック(このカテゴリネームめちゃ笑う)ムービーとして見るよりも、主人公ベンヤミンが殻を破る成長ムービーとして見るのも一興かなと思います。個人的にcv緒方さんで再生されてたし、ベンヤミン。ピエロがお前を嘲笑うってタイトルよりも原題のほうがしっくりくるしね。

DVDじゃなく、映画館で見てほしい映画でした。